FP2級 2017年5月 実技(FP協会:資産設計)問15(改題)
問15
大下さん(67歳)の2020年分の収入等が下記のとおりである場合、大下さんの2020年分の総所得金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない条件については一切考慮しないこと。
- 老齢厚生年金および企業年金は公的年金等控除額を控除する前の金額である。
- 生命保険は、養老保険(保険期間20年、保険契約者および満期保険金受取人とも大下さん)の満期保険金であり、既払込保険料(大下さんが全額負担している)は200万円である。なお、契約者配当については考慮しないこととする。

- 400万円
- 330万円
- 220万円
- 195万円
正解 4
分野
科目:D.タックスプランニング細目:4.損益通算
解説
設問の表より所得の種類が分かります。各所得ごとに所得金額を求めます。[アルバイト収入…給与所得]
給与所得は、給与収入金額から給与所得控除額を差し引いて求めます。給与所得控除額の最低額は55万円であり、アルバイト収入50万円を超えています。よって、給与所得の金額は0円となります。
[老齢年金…雑所得]
公的年金等に係る雑所得は、収入金額から公的年金等控除額を差し引いて求めます。
公的年金等控除額は収入金額により決定します。収入金額が280万円で330万円未満のため、<速算表>より公的年金等控除額は110万円となります。よって、雑所得の金額は、
280万円-110万円=170万円
[生命保険の満期保険金・・・一時所得]
一時所得は、総収入金額から支出金額と特別控除額(最高50万円)を差し引いて求めます。

300万円-200万円-50万円=50万円
50万円×1/2=25万円
各所得の合計が総所得金額となります。
0円+170万円+25万円=195万円
したがって[4]が正解です。