FP2級 2017年9月 実技(金財:生保)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

最後に、Mさんは、Aさんに対して、生命保険の見直しについてアドバイスした。Mさんがアドバイスした次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「現在加入している終身保険を残し、その他の特約を減額あるいは解約して、医療保険や介護保険に新規加入する方法が考えられます。最近では、公的介護保険の要介護度や身体障害者福祉法に連動して保険金が支払われる生命保険がありますので、それらの保障内容を確認してみましょう」
  2. 「現在加入している定期保険特約付終身保険を見直す方法として、契約転換制度の活用が考えられます。契約転換制度を活用する場合、転換価格(下取り価格)がどの保障に充当されているか、医療保障が充実している一方で終身保険がなくなっていないか等、転換前・転換後契約の保障内容等を比較して、総合的に判断する必要があります」
  3. 「現在加入している定期保険特約付終身保険は、来年4月に更新を迎えます。更新前と同じ保障内容で更新した場合、更新後の保険料は上昇します。生命保険の見直しを考える際には、Aさんが支出可能な保険料の額を算出して、無理のない範囲内で見直しを行ってください」

正解 

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 〇適切。長男Cさんが大学を卒業し自立することもあり、必要保障額が以前よりも少なくなります。保険金額のうち必要保障額を超過する部分を解約又は減額し、その分で今後加齢に伴い必要性が高くなる医療保険や介護保険の加入を検討することも有効なアイデアです。
  2. 〇適切。契約転換制度とは、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を「転換(下取り)価格」として、新しい契約の一部に充てる方法です。転換前・転換後契約の保障内容等を比較して総合的に判断することが重要です。
  3. 〇適切。更新型は、10年毎、15年毎など更新時期が決まっていて、その度に、その時の年齢で保険料を計算しなおすタイプの定期保険です。年齢を重ねるほどその時点でのリスクに基づく計算式で保険料が算出され高くなるので、支出可能な無理のない範囲内での保険料の見直しが重要になります。