FP2級 2018年1月 実技(FP協会:資産設計)問6
問6
三上さんはHE投資信託を新規募集時に購入し、特定口座で保有して収益分配金を受け取っている。下記<資料>に基づき、三上さんが保有するHE投資信託に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。<資料>
[HE投資信託の商品概要(新規募集時)]
投資信託の分類:追加型投信/海外/債券(Aコース/為替ヘッジあり、Bコース/為替ヘッジなし)
購入時手数料(税込み):購入金額に対し、一律2.16%
運用管理費用(信託報酬)(税込み):純資産総額に対し年1.512%
[三上さんが保有するHE投資信託の当期分収益分配金受取時の状況]
収益分配前の個別元本:10,000円
収益分配前の基準価額:13,000円
収益分配金:1,500円
収益分配後の基準価額:11,500円
投資信託の分類:追加型投信/海外/債券(Aコース/為替ヘッジあり、Bコース/為替ヘッジなし)
購入時手数料(税込み):購入金額に対し、一律2.16%
運用管理費用(信託報酬)(税込み):純資産総額に対し年1.512%
[三上さんが保有するHE投資信託の当期分収益分配金受取時の状況]
収益分配前の個別元本:10,000円
収益分配前の基準価額:13,000円
収益分配金:1,500円
収益分配後の基準価額:11,500円
- 三上さんは、為替変動についても収益性を期待したので、(
ア)の投資信託を購入した。 - <資料>の収益分配時に、三上さんに支払われた収益分配金は、その全額が(
イ)である。
- (ア)Aコース (イ)普通分配金
- (ア)Aコース (イ)元本払戻金(特別分配金)
- (ア)Bコース (イ)普通分配金
- (ア)Bコース (イ)元本払戻金(特別分配金)
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正解 3
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
〔(ア)について〕
為替ヘッジとは、外国の資産に投資する際に、将来投資時と同じレートで受け取れる契約を結ぶことで為替変動リスクを回避することです。為替ヘッジありの商品にはヘッジコストが余分に掛かります。
ヘッジありの商品だと、為替相場が円高(外貨安)に振れたときに為替差損を被ることを回避できます。逆に、為替相場が円安(外貨高)に振れた場合に為替差益を得ることができなくなるデメリットもあります。
Aさんは、「為替変動についても収益性を期待した」とあるので、為替ヘッジなしのBコースを選択したと判断できます。
〔(イ)について〕
株式投資信託の収益分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2種類があり、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。本問では「収益分配後の基準価額>収益分配前の個別元本」なので、収益分配金のすべてが普通分配金になります。
したがって[3]の組合せが適切です。
為替ヘッジとは、外国の資産に投資する際に、将来投資時と同じレートで受け取れる契約を結ぶことで為替変動リスクを回避することです。為替ヘッジありの商品にはヘッジコストが余分に掛かります。
ヘッジありの商品だと、為替相場が円高(外貨安)に振れたときに為替差損を被ることを回避できます。逆に、為替相場が円安(外貨高)に振れた場合に為替差益を得ることができなくなるデメリットもあります。
Aさんは、「為替変動についても収益性を期待した」とあるので、為替ヘッジなしのBコースを選択したと判断できます。
〔(イ)について〕
株式投資信託の収益分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2種類があり、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。本問では「収益分配後の基準価額>収益分配前の個別元本」なので、収益分配金のすべてが普通分配金になります。
したがって[3]の組合せが適切です。
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