FP2級過去問題 2018年9月学科試験 問27

問27

下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの過去5年間の運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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ポートフォリオの運用パフォーマンスの評価の一つとして、シャープレシオがある。無リスク金利を1.0%として、<資料>の数値によりファンドAのシャープレシオの値を算出すると()となる。同様に算出したファンドBのシャープレシオの値により、両ファンドの運用パフォーマンスを比較すると、過去5年間は()の方が効率的な運用であったと判断される。
  1. (ア)1.6 (イ)ファンドA
  2. (ア)1.6 (イ)ファンドB
  3. (ア)2.1 (イ)ファンドA
  4. (ア)2.1 (イ)ファンドB

正解 2

問題難易度
肢110.6%
肢265.7%
肢310.6%
肢413.1%

解説

シャープレシオは以下の算式で求めます。

 ポートフォリオの収益率-無リスク金利標準偏差

〔(ア)について〕
ファンドAの収益率は4.2%、標準偏差は2%なので、シャープレシオは、

 4.2%-1%2%1.60

〔(イ)について〕
ファンドBの収益率は10.5%、標準偏差は5%なので、シャープレシオは、

 10.5%-1%5%=1.90

シャープレシオは、ある投資資産からの利益率が、無リスクの投資資産(安全資産)と比較して、どれだけ上回っているか示す指標で、値が大きいほど少ないリスクで優れた投資効果(つまり効率の良い投資)だったことを意味します。
シャープレシオの値は「ファンドA<ファンドB」なので、ファンドBのほうが効率的な運用であったと判断できます。

したがって、(ア)1.6、(イ)ファンドB の組合せが適切です。