FP2級過去問題 2018年9月学科試験 問40
問40
決算書の分析に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- 総資本経常利益率は、「売上高経常利益率×総資本回転率」の算式で表すことができる。
- 固定比率は、設備投資等の固定資産への投資が、自己資本によってどの程度賄われているかを判断するための指標であり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
- 自己資本比率(株主資本比率)は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が低い方が財務の健全性が高いと判断される。
- 損益分岐点売上高は、「(変動費+固定費)÷限界利益率」の算式によって求めることができる。
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正解 1
問題難易度
肢129.3%
肢228.9%
肢317.5%
肢424.3%
肢228.9%
肢317.5%
肢424.3%
分野
科目:D.タックスプランニング細目:15.決算書と法人税申告書
解説
- [適切]。総資本経常利益率は、総資本に対する経常利益の割合を示す指標です。
総資本経常利益率(%)=経常利益総資本×100
総資本=負債+純資産
総資本経常利益率を求める「経常利益総資本」の算式は、売上高を挟むことで「経常利益売上高×売上高総資本」に分解可能なので、「売上高経常利益率×総資本回転率」の算式で表すこともできます。総資本経常利益率は、売上高経常利益率と総資本回転率に分解することができる。(2017.9-40-1) - 不適切。固定比率は、長期にわたり事業に使う固定資産の取得費用をどのくらい自己資本でまかなえているかを示したもので、「固定資産÷自己資本×100」で求めます。固定比率が低いほど財務の健全性は高いと判断されます。
- 不適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したもので、「自己資本÷総資産×100」で求めます。自己資本比率は高いほど財務の健全性は高いと判断されます。自己資本比率(株式資本率)は総資産に対する自己資本(株式資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が低い方が財務の健全性が高いと判断される。(2017.9-40-3)
- 不適切。損益分岐点売上高は、会社が赤字に陥らないために、獲得しなければならない最低限の売上高のことをいいます。以下の算式で求めます。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益率=1-変動費÷売上高
ちなみに「限界利益率=1-変動費率」なので、以下の算式でも同じことです。
損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」の算式によって求めることができる。(2017.9-40-4)
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