FP2級 2018年9月 実技(FP協会:資産設計)問12

問12

西里良二さんが2023年中に支払った生命保険の保険料は下記<資料>のとおりである。この場合の西里さんの2023年分の所得税の計算における生命保険料控除の金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の保険について、これまでに契約内容の変更は行われていないものとする。また、その年分の生命保険料控除額が最も多くなるように計算すること。
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  1. 39,500円
  2. 74,500円
  3. 79,500円
  4. 89,500円

正解 3

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:5.所得控除

解説

2つの保険のそれぞれの控除額を合計して生命保険料控除額を求めますが、契約日により控除額の算出に使う速算表が異なります。

<無配当定期保険>
契約日が2005年4月1日のため、旧契約の速算表より算出します。年間支払保険料が58,000円なので「50,000円超100,000円以下」の算式を使います。

 58,000円×1/4+25,000円=39,500円

控除額は39,500円となります。

<個人年金保険>
契約日が2015年8月1日のため、新契約の速算表より算出します。年間支払保険料が250,720円なので「80,000円超」に該当し、控除額は40,000円となります。

新制度と旧制度の生命保険料が混在する場合の限度額は以下のようになっています。
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このケースでは単純にそれぞれの控除額を合計するだけなので、生命保険料控除の金額は、

 39,500円+40,000円=79,500

したがって[3]が正解です。