〔①について〕
相続税の基礎控除額は「3,000万円＋600万円×法定相続人」で計算します。
Aさんが亡くなった場合の法定相続人は、配偶者である妻Bさん、長男Cさん、二男Dさんの3人になるので、相続税の基礎控除額は「3,000万円＋600万円×3人＝4,800万円」です。
よって、正解は4,800(万円)になります。

〔②について〕
相続税額の総額は、課税遺産総額を民法に定める法定相続分に従って取得したものとして、各相続人ごとに相続税額を算出し、それを合算して求めます。
まず課税遺産総額を求める必要があります。課税遺産総額は「相続税の課税価格の合計額－基礎控除額」で計算するので、

　1億6,000万円－4,800万円＝1億1,200万円

この金額を法定相続分に従って各相続人に配分します。
法定相続人は、妻Bさん・長男Cさん・二男Dさんの3人であり、それぞれの法定相続分は次のとおりです。

• 妻Bさん … 1／2
• 長男Cさん … 1／2×1／2＝1／4
• 二男Dさん … 1／2×1／2＝1／4

まず、課税遺産総額1億1,200万円を法定相続分で各人に分配します。

• 妻Bさん … 1億1,200万円×1／2＝5,600万円
• 長男Cさん … 1億1,200万円×1／4＝2,800万円
• 二男Dさん … 1億1,200万円×1／4＝2,800万円

次に速算表を利用して、各人ごとの相続税額を算出します。

• 妻Bさん … 5,600万円×30％－700万円＝980万円
• 長男Cさん … 2,800万円×15％－50万円＝370万円
• 二男Dさん … 2,800万円×15％－50万円＝370万円

ここまでの計算で、長男Cさんの法定相続分から算出される相続税額は370万円になるとわかります。
よって、正解は370(万円)になります。

〔③について〕
上記の全員の算出税額を合算した金額が相続税の総額になります。

　980＋370＋370＝1,720万円

よって、正解は1,720(万円)になります。