FP2級過去問題 2019年1月学科試験 問28
問28
アセットアロケーション等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- アセットアロケーションは、さまざまなリスクを低減しつつ安定したリターンを目指すために、投資資金を複数の資産クラス(国内外の株式、債券、不動産等)に配分することである。
- 現代ポートフォリオ理論の一般的な考え方によれば、運用の成果に与える影響は、資産クラスの配分比率よりも個別銘柄の選択や売買のタイミング等の方が大きいとされている。
- 運用期間を通して定められた資産クラスの金額の配分比率を維持する方法の一つとして、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入するリバランスという方法がある。
- 資産クラスの金額ではなくリスク量が同等になるように配分比率を決める運用においては、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産を売却する方法がある。
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正解 2
問題難易度
肢18.0%
肢265.0%
肢312.2%
肢414.8%
肢265.0%
肢312.2%
肢414.8%
分野
科目:C.金融資産運用細目:9.ポートフォリオ運用
解説
- 適切。アセットアロケーション(asset allocation)は「資産配分」という意味で、分散投資によるリスク低減効果を目的に、国内/海外、株式/債券/不動産などの資産クラスに配分することです。
- [不適切]。ポートフォリオ運用においては、個別銘柄の選択よりも、資産クラスの配分比率の方が運用成果を決める重要要因であるとされています。
- 適切。運用を続けるうちに、値上がりした資産クラスと値下がりした資産クラスが生まれ、保有資産の比率は当初の比率と変わっていくことになります。
これを元の構成比率(%)に戻すための操作をリバランスといいます。具体的には、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入することで構成比率を調整します。運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。(2023.5-27-3)運用期間を通して、定められた各資産クラスの投資金額の配分比率を維持する方法の一つとして、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入するリバランスという方法がある。(2021.9-28-4) - 適切。ボラティリティ(volatility)とは、ある資産の価格変動の激しさを表す指標です。ボラティリティが高いとリスクも増加するため、リスク量が同等になるように配分比率を決める場合には、当該資産は売却する選択も考えられます。各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。(2023.5-27-4)各資産クラスの投資金額ではなくリスク量が同等になるように配分比率を調整するリスクパリティ運用(戦略)においては、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産を売却する。(2021.9-28-3)
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