FP2級 2019年1月 実技(FP協会:資産設計)問7

問7

建築基準法に従い、下記<資料>の土地に耐火建築物を建てる場合、建築面積の最高限度(ア)と延べ面積(床面積の合計)の最高限度(イ)の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のない条件については一切考慮しないこと。
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  1. (ア)192㎡ (イ)512㎡
  2. (ア)192㎡ (イ)640㎡
  3. (ア)224㎡ (イ)512㎡
  4. (ア)224㎡ (イ)640㎡

正解 3

分野

科目:E.不動産
細目:3.不動産に関する法令上の規制

解説

〔(ア)について〕
建築面積の限度は「敷地面積×建ぺい率」の式で求めます。

<資料>には「指定建ぺい率:6/10」とあります。これは都市計画に定められた建ぺい率が60%であることを示しています。そして、建築面積の限度を問う問題では、建ぺい率の緩和要件を考慮する必要があります。
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本問の建物は、防火地域内の耐火建築物に該当するため10%の緩和措置を受けられます。したがって敷地面積に乗じる建ぺい率は70%となります。敷地面積が320㎡なので、(ア)建築面積の最高限度は、

 320㎡×70%=224

〔(イ)について〕
建物の延べ面積の限度は「敷地面積×容積率」で決定されます。

容積率は、前面道路幅員による制限があり、その敷地の前面道路の幅員が12m未満の場合は、容積率には、次の2つのうち低いほうが適用されます。なお、複数の道路に面している土地の場合は幅が最も広い道路が前面道路となります。
  • 都市計画の指定容積率
  • 前面道路の幅×法定乗数
本問の対象地は、指定容積率が200%、前面道路の幅×法定乗数が「4m×0.4=1.6=160%」なので、容積率は2つを比べて小さい160%となります。敷地面積が320㎡なので、(イ)延べ面積(床面積の合計)の最高限度は、

 320㎡×160%=512

したがって[3]の組合せが適切です。