FP2級 2019年9月 実技(FP協会:資産設計)問19

問19

下記<親族関係図>の場合において、民法の規定に基づく法定相続分に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)に入る適切な語句または数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。なお、同じ語句または数値を何度選んでもよいこととする。
<親族関係図>
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[相続人の法定相続分]
  • 被相続人の配偶者の法定相続分は()。
  • 被相続人の長女の法定相続分は(
  • 被相続人の孫Aおよび孫Bの各法定相続分は()。
  1. なし
  2. 1/2
  3. 1/3
  4. 1/4
  5. 1/6
  6. 1/8
  7. 1/12
  8. 2/3
  9. 3/4
(ア)(イ)(ウ)

正解 

(ア)(イ)(ウ)
1/21/61/12

分野

科目:F.相続・事業承継
細目:3.相続と法律

解説

まず法定相続人になる者を考えます。民法の規定では、死亡した人の配偶者は常に法定相続人となり、配偶者以外の人は、「子」→「直系尊属」→「兄弟姉妹」の順序で配偶者と一緒に法定相続人になります。

設問のケースでは、まず存命中の配偶者が法定相続人となります。そして被相続人には第1順位に当たる子がいるため、子が配偶者ととも法定相続人となります。また「二男」は既に死亡してますが、その子である「孫A」「孫B」がいるので、「二男」の法定相続分は「孫A」「孫B」により代襲相続されます。したがって、法定相続人は「配偶者」「長男」「長女」「孫A」「孫B」の5人です。

法定相続分は、法定相続人の組合せによって次のように定められています。
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配偶者と子が法定相続人になるケースでは、配偶者が1/2、子が1/2です。子の相続分である1/2は子3人に均等配分され、さらに孫2人は配分された「1/2×1/3=1/6」を半分ずつ分け合います。したがって、各人の法定相続分は以下のようになります。
  • 配偶者の法定相続分は1/2
  • 長男・長女の法定相続分は各「1/2×1/3=1/6」。
  • 孫A・孫Bの法定相続分は各「1/2×1/3×1/2=1/12」。