FP2級 2020年9月 実技(FP協会:資産設計)問4
問4
安西さんと加瀬さんは、下記<資料>のとおり、KR株式会社の株式(以下「KR株式」という)を2024年3月から2024年7月において毎月10日(休業日の場合、翌営業日)に購入した。安西さんと加瀬さんのKR株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、このほかにKR株式の取引はないものとし、手数料および税金は考慮しないものとする。また、購入株数は正しいものとする。- 安西さんは株式累積投資制度で購入した。
- 加瀬さんは購入の都度、単元未満株投資制度で購入した。
- KR株式は東京証券取引所に上場されている。
- KR株式会社の本決算は3月末日である。
- KR株式の2024年3月期の期末株主配当金は、1株当たり80円であった。
- 安西さんは、2024年に開催される定時株主総会の議決権を持たない。
- 安西さんの平均購入単価は、加瀬さんの平均購入単価よりも低くなっている。
- 加瀬さんは、2024年3月期の期末株主配当金として、320円(税引前)を受け取ることができる。
- 加瀬さんは、保有株式数が単元株数以上になるまで売却できない。
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正解 4
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- 適切。株主総会では1単元につき1議決権が与えられます。単元未満の株には議決権がありません。国内上場株式の単元株式数は100株に統一されているので、保有株式数が単元未満である安西さんに議決権はありません。
※購入データを見ると毎月4~5株の購入を5回行っているだけなので、保有しているのは高々20株程度だとわかります。 - 適切。両者の平均購入単価を比較すると、
- 安西さん
- 購入金額 50,000円
購入株数(簡略化のため小数点以下第3位四捨五入して計算)
4.42+3.76+3.34+3.91+4.85=20.28株 - 加瀬さん
- 購入金額 9,040円+10,640円+11,840円+10,240円+8,240円=50,000円
購入株数 4株×5=20株
- 適切。単元未満株投資制度(株式ミニ投資)で購入した株式は、保有数が単元未満でも配当金を受け取れます。加瀬さんは2020年3月末時点で4株を保有していますから、「80円×4株=320円」の配当金を受け取れます。
- [不適切]。単元未満株投資制度(株式ミニ投資)は、売買取引に一定の制限がありますが、1単元の10分の1である10株単位で売買できます。
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