FP2級 2020年9月 実技(FP協会:資産設計)問39

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問39

公一さんは、自らが営む店舗で初めて従業員を雇うことを考えており、労働者災害補償保険(以下「労災保険」という)について、FPの宇野さんに質問をした。労災保険の概要に関する次の(ア)~(エ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。
  1. 労災保険が適用される労働者は、1週間の所定労働時間が20時間以上であり、かつ同一の事業主に継続して31日以上雇用されることが見込まれる者に限られる。
  2. 事業主は原則として労災保険の適用を受けないが、労働保険事務組合に事務委託している一定の中小事業主については、特別加入をすることにより適用を受けることができる。
  3. 労災保険料は、労働者と事業主が折半して負担する。
  4. 労災保険は、業務災害に対する補償給付や通勤災害に対する給付を行うほか、脳血管疾患や心臓疾患の発症を予防する目的で二次健康診断等給付を行う。
(ア)(イ)(ウ)(エ)

正解 

(ア)(イ)(ウ)(エ)
××

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:4.社会保険

解説

  1. ×不適切。労災保険は、事業単位で適用されるため個人単位の加入要件はなく、常用・臨時雇・日雇・アルバイト・パートタイマー等の名称や雇用形態に関係なく、原則としてすべての労働者に適用されます。本肢の記述は雇用保険の適用要件について説明した文です。
  2. 〇適切。事業主や同居の法人の役員等については原則として労災保険の適用を受けることはできませんが、労働保険事務組合に労働保険の事務処理を委託している中小事業主およびその家族従事者等は、特別加入制度により適用を受けることができます。
  3. ×不適切。労災保険の保険料は、事業主が全額負担します。
  4. 〇適切。労災保険は、業務災害に対する補償給付や通勤災害に対する給付を行うこと以外に、脳血管疾患や心臓疾患の発症を予防する目的で行う二次健康診断等給付や業務上などにより死亡した労働者の葬祭を行う場合の葬祭料・葬祭給付などを行います。