FP2級 2021年1月 実技(FP協会:資産設計)問31
問31
三四郎さんは、大貴さんの大学進学を控えて奨学金や教育ローンに関心を持ち、FPの谷口さんに質問をした。谷口さんが日本学生支援機構の貸与型奨学金(第一種・第二種)および日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)について説明する際に使用した下表の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。- (ア)主に学生・生徒の保護者 (イ)いつでも可能 (ウ)金利5% (エ)350万円
- (ア)主に学生・生徒の保護者 (イ)決められた募集期間内 (ウ)金利3% (エ)300万円
- (ア)学生・生徒本人 (イ)決められた募集期間内 (ウ)金利5% (エ)300万円
- (ア)学生・生徒本人 (イ)いつでも可能 (ウ)金利3% (エ)350万円
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正解 4
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:8.ライフプラン策定上の資金計画
解説
〔(ア)について〕
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、大学・短期大学・専修学校などで学習する学生・生徒本人が貸付けの対象者となります。学生本人が申込み、債務者として返済していきます。
一方、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)では保護者が申込人になるという違いがあります。
〔(イ)について〕
教育一般貸付の申込みはいつでも可能です。
一方、日本学生支援機構の貸与型奨学金の申込みは、高校3年生のとき予約する「予約採用」と進学後申請する「在学採用」があり、申込み時期はどちらも決められた募集期間内に限られます。予約採用は年3回の募集期間が設けられており、遅くても進学する前年度の9月までには申込みを完了する必要があります。
〔(ウ)について〕
第二種奨学金は、貸与した奨学金に利息を加算し返済をします(在学中は無利息)。利息は年3%を上限とします。また、利息の計算方法は「利率固定方式」と「利率見直し方式」のどちらかを申込時に選択します。
〔(エ)について〕
教育一般貸付は、子ども1人当たり原則として350万円以内が一括で貸与されます。また、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院、④海外留学費用として利用する際には、上限450万円となります。
自宅外通学、修業年限5年以上の大学(昼間部)、大学院に範囲が広がったのは2020年度からです。それ以前は海外留学費用のみが450万円でした。
したがって[4]の組合せが適切です。
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、大学・短期大学・専修学校などで学習する学生・生徒本人が貸付けの対象者となります。学生本人が申込み、債務者として返済していきます。
一方、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)では保護者が申込人になるという違いがあります。
〔(イ)について〕
教育一般貸付の申込みはいつでも可能です。
一方、日本学生支援機構の貸与型奨学金の申込みは、高校3年生のとき予約する「予約採用」と進学後申請する「在学採用」があり、申込み時期はどちらも決められた募集期間内に限られます。予約採用は年3回の募集期間が設けられており、遅くても進学する前年度の9月までには申込みを完了する必要があります。
〔(ウ)について〕
第二種奨学金は、貸与した奨学金に利息を加算し返済をします(在学中は無利息)。利息は年3%を上限とします。また、利息の計算方法は「利率固定方式」と「利率見直し方式」のどちらかを申込時に選択します。
〔(エ)について〕
教育一般貸付は、子ども1人当たり原則として350万円以内が一括で貸与されます。また、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院、④海外留学費用として利用する際には、上限450万円となります。
自宅外通学、修業年限5年以上の大学(昼間部)、大学院に範囲が広がったのは2020年度からです。それ以前は海外留学費用のみが450万円でした。
したがって[4]の組合せが適切です。
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