FP2級 2021年1月 実技(金財:個人)問8

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問8

Aさんの2023年分の所得金額について、次の①、②を求め、解答用紙に記入しなさい(計算過程の記載は不要)。〈答〉は万円単位とすること。
  1. 総所得金額に算入される一時所得の金額
  2. 総所得金額
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万円
万円

正解 

① 125(万円)
② 550(万円)

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:4.損益通算

解説

〔①について〕
一時払変額個人年金保険(確定年金)の解約は契約から5年を経過した後ですので、受け取った解約返戻金は一時所得に該当します。一時所得の計算式は次の通りです。
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解約返戻金額の800万円が収入金額、一時払保険料の500万円が支出金額に相当しますので、

 800万円-500万円-50万円=250万円
 250万円×1/2=125万円

よって、正解は125(万円)になります。

〔②について〕
給与所得は「給与収入等の金額-給与所得控除額」で計算します。給与収入は750万円なので<資料>給与所得控除額に当てはめると、

 給与所得控除額:750万円×10%+110万円=185万円
 給与所得の金額:750万円-185万円=565万円

※Aさんの給与収入は850万円以下なので所得金額調整控除(子ども等)は計算不要です。

[不動産所得]
不動産所得は▲150万円ですが、土地の取得に係る借金の利子は損益通算の対象外ですので、10万円を控除した▲140万円が合算対象となります。

[一時所得]
①で求めた125万円

総所得金額は、上記3つの所得金額の合計です。

 565万円+▲140万円+125万円=550万円

よって、正解は550(万円)になります。