FP2級 2021年9月 実技(FP協会:資産設計)問17

問17

会社員の浅見さんは、2023年4月末に、勤務先を退職した。浅見さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、浅見さんの退職一時金に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。

<資料:浅見さんの退職に係るデータ>
  • 勤続期間:36年9ヵ月
  • 支給された退職一時金の額:2,500万円(所得税等を控除する前の金額)
  • 浅見さんは、勤務した会社で役員であったことはない。
  • 退職は障害者になったことに基因するものではない。
  • 「退職所得の受給に関する申告書」は適切に提出されている。
  1. 255万円
  2. 290万円
  3. 510万円
  4. 1,020万円

正解 1

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

退職所得の金額は「(退職に係る収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式で計算します。退職所得控除額は、勤続年数によって異なり下表のようになっています。
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まず退職所得控除額を求めます。退職一時金支給時のAさんの勤続年数は36年9ヵ月ですので、切り上げて37年で計算します。

 800万円+(70万円×(37年-20年))=1,990万円

退職一時金の額は2,500万円ですので、退職所得の金額は、

 (2,500万円-1,990万円)×1/2=255万円

したがって[1]が正解です。