FP2級 2022年1月 実技(金財:生保)問5
問5
Mさんは、Aさんに対して、生命保険の見直しについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。- 「現在加入している定期保険特約の保険金額を減額し、提案を受けた生命保険に加入することも検討事項の1つです。現時点でのAさんの必要保障額を算出し、適正な死亡保険金額を把握することから保障内容の見直しを始めてください」
- 「現在加入している生命保険を契約転換して、X生命保険が取り扱っている介護保険・認知症保険等に加入する方法もあります。転換後契約の保険料は転換前契約の加入時の年齢により算出されるため、新規に加入する場合と比較し、保険料負担を抑えることができます」
- 「認知症保険に係る保険料は、保険金額が同額であれば、被保険者の年齢に関係なく、同一となります。今回は提案を受けた生命保険への加入を見送り、終身保険の保険料払込満了後に加入することも検討事項の1つです」
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
〇 | × | × |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 〇適切。Aさんは妻と2人暮らしであり、現在57歳です。定期保険で2,000万円の保障を付けていますが、その目的は妻Bさんの生活保障がメインのはずです。会社員であるAさんが死亡すれば、妻Bさんには遺族厚生年金+中高齢寡婦加算が支給されるところ、それに加えて妻の生活費として本当に不足する額を確認することは検討に値します。現在の死亡保険金額が必要以上に高額になっていた場合には、「減額」をすることで月々の保険料を下げることができます。
- ×不適切。契約転換制度とは、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を転換(下取り)価格として、新しい契約の一部に充てる方法です。転換する際には契約時の年齢で保険料率が計算されるので保険料は上がります。
- ×不適切。高齢化が進む日本において、認知症患者は年々増加していくと予想されています。年齢が高くなるほど認知症になるリスクが高くなるので、認知症保険の保険料も高くなります。
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