FP2級 2022年5月 実技(FP協会:資産設計)問5

問5

長谷川さんは、保有しているRM投資信託(追加型国内公募株式投資信託)の収益分配金を2024年2月に受け取った。RM投資信託の運用状況が下記<資料>のとおりである場合、収益分配後の個別元本として、正しいものはどれか。

<資料>
[長谷川さんが保有するRM投資信託の収益分配金受取時の状況]
収益分配前の個別元本:15,750円
収益分配前の基準価額:16,500円
収益分配金:1,000円
収益分配後の基準価額:15,500円
  1. 15,000円
  2. 15,500円
  3. 15,750円
  4. 16,500円

正解 2

分野

科目:C.金融資産運用
細目:3.投資信託

解説

公募株式投資信託の収益分配金は、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2つに分けられます。分配落ち後の基準価額が分配落ち前の個別元本を上回っている場合は、収益分配金全額が「普通分配金」となり、分配落ち後の基準価額が分配落ち前の個別元本を下回っている場合は収益分配金のうち個別元本を上回る金額が「普通分配金」、下回る金額が元本部分の払戻しに相当するとして「特別分配金」となります。

本問は「収益分配前の個別元本>収益分配後の基準価額」のため、収益分配金は普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2つに分かれます。
  • 普通分配金 16,500円-15,750円=750円
  • 特別分配金 1,000円-750円=250円
支払われた特別分配金の額だけ個別元本が下がるので、収益分配後の個別元本は、

 15,750円-250円=15,500円

よって、正解は[2]の15,500円になります。
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