FP2級 2022年5月 実技(FP協会:資産設計)問40

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問40

文恵さんは、2024年3月中に業務外の事由による病気の療養のため休業した日がある。FPの宮本さんが下記<資料>に基づいて計算した文恵さんに支給される傷病手当金の額として、正しいものはどれか。なお、文恵さんは全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の被保険者であり、記載以外の受給要件はすべて満たしているものとする。

<資料>
[文恵さんの3月中の勤務状況]休業:休業した日
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[文恵さんのデータ]
  • 標準報酬月額:
    2023年4月~2023年8月 280,000円
    2023年9月~2024年3月 300,000円
  • 上記の休業した日について、給与の支給はない。
  • 上記以外に休業した日はない。
[傷病手当金の1日当たりの支給額(円未満を四捨五入)]
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  1. 12,960円
  2. 19,440円
  3. 25,920円
  4. 45,360円

正解 2

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:4.社会保険

解説

傷病手当金は、病気やケガのため会社を休み、療養により連続して3日休んだ場合に、休業4日目以降の賃金が支払われない日について通算1年6ヵ月を限度として支払われます。連続して3日間仕事を休み待期期間が完成するのは19日なので、それ以降の20日、21日、23日の3日分が傷病手当金の支給対象日となります。

傷病手当金の1日当たりの支給額は、設問の式に当てはめて算出します。支給開始日以前の継続した12ヵ月間の各月の標準報酬月額の平均額は、

 (280,000円×5ヵ月+300,000円×7ヵ月)÷12=291,666.66…円

傷病手当金の1日当たりの支給額は、

 291,666.66…円÷30日=9,722.22…円
(10円未満を四捨五入)9,720円
 9,720円×2/3=6,480円

したがって、支給される傷病手当金の額は、

 6,480円×3日分=19,440円

以上より、正解は[2]の19,440円になります。