FP2級 2022年5月 実技(金財:生保)問8
問8
《設例》の生命保険を現時点で解約した場合のX社の経理処理(仕訳)について、下記の<条件>を基に、空欄①~④に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。<条件>
- X社が解約時までに支払った保険料の総額は3,000万円である。
- 解約返戻金の金額は2,700万円である。
- 配当等、上記以外の条件は考慮しないものとする。
- イ.150
- ロ.300
- ハ.1,200
- ニ.1,350
- ホ.1,500
- ヘ.1,650
- ト.2,700
- チ.3,000
- リ.雑収入
- ヌ.雑損失
- ル.保険料積立金
① | ② | ③ | ④ |
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正解
① | ② | ③ | ④ |
ト | ホ | リ | ハ |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
〔①について〕
設例より現時点で解約すると、X社は2,700万円の解約返戻金を受け取ることになります。この金額は、現金・預金勘定に計上されます。
よって、正解は[ト]の2,700(万円)になります。
〔②について〕
2019年7月7日以前に契約した長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時には保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上します。そして、長期平準定期保険を解約した場合、資産計上していた前払保険料を取り崩し、受け取った解約返戻金相当額と資産計上している前払保険料との差額を、雑収入または雑損失として計上します。
保険料を支払った15年は保険期間の前半6割の期間ですので、既払済保険料3,000万円の2分の1である「3,000万円×1/2=1,500万円」が資産計上されている金額となります。
よって、正解は[ホ]の1,500(万円)になります。
〔③について〕
本問では「解約返戻金>資産計上額」ですので、差額を雑収入として計上することになります。
よって、正解は[リ]の雑収入になります。
〔④について〕
解約返戻金と資産計上額の差額が雑収入の額となります。
2,700万円-1,500万円=1,200万円
よって、正解は[ハ]の1,200(万円)になります。
設例より現時点で解約すると、X社は2,700万円の解約返戻金を受け取ることになります。この金額は、現金・預金勘定に計上されます。
よって、正解は[ト]の2,700(万円)になります。
〔②について〕
2019年7月7日以前に契約した長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時には保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上します。そして、長期平準定期保険を解約した場合、資産計上していた前払保険料を取り崩し、受け取った解約返戻金相当額と資産計上している前払保険料との差額を、雑収入または雑損失として計上します。
保険料を支払った15年は保険期間の前半6割の期間ですので、既払済保険料3,000万円の2分の1である「3,000万円×1/2=1,500万円」が資産計上されている金額となります。
よって、正解は[ホ]の1,500(万円)になります。
〔③について〕
本問では「解約返戻金>資産計上額」ですので、差額を雑収入として計上することになります。
よって、正解は[リ]の雑収入になります。
〔④について〕
解約返戻金と資産計上額の差額が雑収入の額となります。
2,700万円-1,500万円=1,200万円
よって、正解は[ハ]の1,200(万円)になります。
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