FP2級 2022年9月 実技(FP協会:資産設計)問15

問15

会社員の平尾さんは、2023年6月末に勤務先を退職した。平尾さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、平尾さんの退職一時金に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、平尾さんは、勤務先の役員であったことはなく、「退職所得の受給に関する申告書」を適正に提出している。また、退職は障害者になったことに基因するものではない。
15.png./image-size:249×53
  1. 110万円
  2. 145万円
  3. 220万円
  4. 290万円

正解 1

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

退職所得の金額は「(退職に係る収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式で計算します。退職所得控除額は、勤続年数によって異なり下表のようになっています。
15_1.png./image-size:361×149
まず退職所得控除額を求めます。退職一時金支給時の勤続年数は23年3カ月ですので、切り上げて24年で計算します。

 800万円+(70万円×(24年-20年))=1,080万円

退職一時金の額は1,300万円ですので、退職所得の金額は、

 (1,300万円-1,080万円)×1/2=110万円

したがって[1]が正解です。