FP2級過去問題 2023年1月学科試験 問27

問27

下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの過去5年間の運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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ファンドの運用パフォーマンスに係る評価指標の1つとして、シャープレシオがある。無リスク金利を全期間にわたり1.0%とし、<資料>の数値により、ファンドAのシャープレシオの値を算出すると()となる。同様にファンドBのシャープレシオの値を算出したうえで、両ファンドの運用パフォーマンスを比較する場合、シャープレシオの比較においては、過去5年間は()であったと判断される。
  1. (ア)2.2 (イ)ファンドAとファンドBの運用効率は同等
  2. (ア)2.2 (イ)ファンドAの方が効率的な運用
  3. (ア)3.2 (イ)ファンドAとファンドBの運用効率は同等
  4. (ア)3.2 (イ)ファンドAの方が効率的な運用

正解 1

問題難易度
肢151.0%
肢226.8%
肢39.2%
肢413.0%

解説

シャープレシオは、ある投資資産からの利益率が、無リスクの投資資産(安全資産)と比較して、どれだけ上回っているか示す指標で、値が大きいほど少ないリスクで優れた投資効果(つまり効率の良い投資)だったことを意味します。

シャープレシオは以下の算式で求めます。

 ポートフォリオの収益率-無リスク金利標準偏差

〔(ア)について〕
ファンドAの収益率は3.2%、標準偏差は1%なので、シャープレシオは、

 3.2%-1%1%=2.2

〔(イ)について〕
ファンドBの収益率は12%、標準偏差は5%なので、シャープレシオは、

 12%-1%5%=2.2

シャープレシオが同じなので、両ファンドの効率性は同等だったと判断されます。

したがって、(ア)2.2、(イ)ファンドAとファンドBの運用効率は同等 となる[1]の組合せが適切です。