FP2級 2023年1月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、Aさんに対して、X社債について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「一般に、BBB(トリプルビー)格相当以下の格付は、投機的格付と呼ばれています。X社債は、投資適格債に比べて信用力は劣りますが、相対的に高い利回りを期待することができます」
  2. 「毎年受け取る利子額(税引前)は、X社債の購入価格に表面利率を乗じて得た金額となります。X社債の表面利率は、発行時の金利水準を反映して決定されたものであり、償還時まで変わることはありません」
  3. 「X社債の利子は、その支払時に、所得税および復興特別所得税と住民税の合計で20.315%相当額が源泉徴収等されます。X社債のような特定公社債の利子については、申告分離課税の対象となりますが、確定申告不要制度を選択することができます」

正解 

××

分野

科目:C.金融資産運用
細目:4.債券投資

解説

  1. ×不適切。格付は債券の信用度を表す指標でAAAからDまであります。一般にBBB相当以上の債券は投資適格債券、BB相当以下の債券は投機的債券(投資不適格債券)とされます。BBBのX社債は投資適格債なので誤った説明です。
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  2. ×不適切。固定利付債の利子額は「額面金額に表面利率を乗じたもの」となります。購入金額ベースではないので本肢は誤りです。A社債であれば額面金額100円当たり「100円×0.8%=0.8円」の利子(税引前)を毎年受け取れることになります。
  3. 〇適切。特定公社債の利子は、利子所得として20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)相当額が源泉徴収されます。特定公社債の利子は、上場株式等の配当所得と同じく申告分離課税の対象であり、確定申告不要制度を選択することもできます。