FP2級過去問題 2023年5月学科試験 問25

問25

下記<X社のデータ>に基づき算出される投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
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  1. ROEは、3.75%である。
  2. PERは、18倍である。
  3. PBRは、0.54倍である。
  4. 配当性向は、40%である。

正解 1

問題難易度
肢156.9%
肢211.2%
肢315.0%
肢416.9%

解説

  1. [不適切]。ROE(自己資本利益率)は「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。当期純利益は75億円、自己資本は2,500億円なので、ROE(%)は「75億円÷2,500億円×100=3%」です。よって記述は誤りです。 
  2. 適切。PER(株価収益率)は「株価÷1株当たり当期純利益」で求めます。株価は2,700円、1株当たり純利益は当期純利益を発行済株式数で除した「75億円÷0.5億株=150円」ですから、PERは「2,700円÷150円=18倍」です。
  3. 適切。PBR(株価純資産倍率)は「株価÷1株当たり純資産」で計算します。株価は2,700円、1株当たり純資産は純資産額を発行済株式数で除した「2,500億円÷0.5億株=5,000円」ですから、PBRは「2,700円÷5,000円=0.54倍」です。
  4. 適切。配当性向は「年間配当金総額÷当期純利益×100」で計算します。年間配当金総額は30億円、当期純利益は75億円ですから、配当性向(%)は「30億円÷75億円×100=40%」です。
したがって不適切な記述は[1]です。