FP2級過去問題 2023年5月学科試験 問24

問24

東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 東京証券取引所は、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場およびTOKYO PRO Marketの4つの株式市場を開設している。
  2. 日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出される株価指標である。
  3. プライム市場における上場維持基準は、株主数や流通株式数等において、スタンダード市場およびグロース市場よりも高い数値が設定されている。
  4. グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準等の要件を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分の変更をすることができる。

正解 2

問題難易度
肢139.4%
肢235.8%
肢39.6%
肢415.2%

解説

  1. 適切。東京証券取引所は、一般投資家を対象とした3つの市場(プライム市場・スタンダード市場・グロース市場)と、プロの投資家を対象としたTOKYO PRO Market(2009年開設)の、合計4つの株式市場を開設しています。
  2. [不適切]。日経平均株価(日経225)は、プライム市場に上場している銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象として算出される修正平均型の株価指数です。225銘柄は、市場流動性や業種のバランスなどを考慮して日本経済新聞社が選定しています。時価総額で決まっているわけではありません。
    日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出されている。2024.9-24-4
    日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出される。2021.5-25-1
    S&P500種株価指数は、ロンドン証券取引所に上場している代表的な銘柄のうち、時価総額上位500銘柄を対象として算出される。2021.5-25-4
    日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出される。2018.5-24-2
    日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場している全銘柄を対象として算出される。2015.5-25-1
  3. 適切。東京証券取引所では、流動性、ガバナンス、財政状態について定量的な上場維持基準を設けています。上場維持基準は、プライム、スタンダード、グロースの順で高い水準が設定されています。
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  4. 適切。東京証券取引所では、それぞれの市場に新規上場基準が設けられています。変更先の新規上場基準を満たし、所定の審査を受ければ、市場区分を変更することが可能です。旧市場区分では、新規上場と市場区分変更で基準の違いがありましたが、市場区分の再編に伴い基準が共通化されています。
    グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することができる。2024.9-24-2
したがって不適切な記述は[2]です。