FP2級 2023年5月 実技(金財:個人)問2
問2
Mさんは、Aさんが現時点(2023年5月28日)で死亡した場合に妻Bさんが受給することができる遺族厚生年金の年金額(2022年度価額)を試算した。妻Bさんが受給することができる遺族厚生年金の年金額を求める下記の<計算式>の空欄①~③に入る最も適切な数値を、解答用紙に記入しなさい。計算にあたっては、《設例》の<Aさんとその家族に関する資料>に基づくこととし、年金額の端数処理は円未満を四捨五入すること。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。<計算式>
遺族厚生年金の年金額
((①)×7.1251,000×□□□月+□□□円×5.4811,000×□□□月)
×300月(②)月×□□□=(③)円(円未満四捨五入)
①円 |
②月 |
③円 |
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正解
① 250,000(円) |
② 289(月) |
③ 457,357(円) |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:5.公的年金
解説
〔①について〕
遺族厚生年金の額は、以下の式で計算します。
(2003年3月以前の平均標準報酬月額×7.1251,000×被保険者期間)+(2003年4月以後の平均標準報酬月額×5.4811,000×被保険者期間)×34
Aさんの"2003年3月以前の平均標準報酬月額"は《設例》より25万円とわかります。
よって、正解は250,000(円)になります。
〔②について〕
300月のみなし計算では、報酬比例部分の額を被保険者期間の月数で除すことで1月当たりの金額を求め、それに300を乗じることで300月加入していた場合の額にするので、分母には被保険者期間の月数が当てはまります。Aさんの被保険者期間は、《設例》より「48月+241月=289月」とわかります。
よって、正解は289(月)になります。
〔③について〕
①の式に各数値を当てはめると、
[ⓐ2003年3月以前の期間分]
250,000円×7.1251,000×48月=85,500円
[ⓑ2003年4月以後の期間分]
380,000円×5.4811,000×241月=501,949,98円
[ⓐ+ⓑ]
85,500円+501,949,98円=587,449,98円
587,449,98円×300月289月×34=457,357.25…円
(円未満四捨五入)457,357円
よって、正解は457,357(円)になります。
遺族厚生年金の額は、以下の式で計算します。
(2003年3月以前の平均標準報酬月額×7.1251,000×被保険者期間)+(2003年4月以後の平均標準報酬月額×5.4811,000×被保険者期間)×34
Aさんの"2003年3月以前の平均標準報酬月額"は《設例》より25万円とわかります。
よって、正解は250,000(円)になります。
〔②について〕
300月のみなし計算では、報酬比例部分の額を被保険者期間の月数で除すことで1月当たりの金額を求め、それに300を乗じることで300月加入していた場合の額にするので、分母には被保険者期間の月数が当てはまります。Aさんの被保険者期間は、《設例》より「48月+241月=289月」とわかります。
よって、正解は289(月)になります。
〔③について〕
①の式に各数値を当てはめると、
[ⓐ2003年3月以前の期間分]
250,000円×7.1251,000×48月=85,500円
[ⓑ2003年4月以後の期間分]
380,000円×5.4811,000×241月=501,949,98円
[ⓐ+ⓑ]
85,500円+501,949,98円=587,449,98円
587,449,98円×300月289月×34=457,357.25…円
(円未満四捨五入)457,357円
よって、正解は457,357(円)になります。
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