FP2級 2023年9月 実技(FP協会:資産設計)問28

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問28

京介さんは、現在居住している自宅の住宅ローンの繰上げ返済を検討しており、FPの五十嵐さんに質問をした。京介さんが住宅ローンを120回返済後に、100万円以内で期間短縮型の繰上げ返済をする場合、この繰上げ返済により短縮される返済期間として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>を使用し、繰上げ返済額は100万円を超えない範囲での最大額とすること。また、繰上げ返済に伴う手数料等については考慮しないものとする。
28.png/image-size:580×333
  1. 9ヵ月
  2. 1年1ヵ月
  3. 1年2ヵ月
  4. 1年3ヵ月

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:8.ライフプラン策定上の資金計画

解説

繰上げ返済をすると、次回返済分から順に元金部分に充当されていきます。

<資料>より120回返済後の残高は15,107,049円です。ここで繰上げ返済をして100万円が元金部分に充当されると、繰上げ返済後の残高は「15,107,049円-1,000,000円=14,107,049円」まで減ることになります。つまり、<資料>のうち残高が14,107,049円以上となっている返済回までは、返済を完了できるということになります。

<資料>を見ると、残高が14,107,049円以上、かつ、最も先の返済回は14,159,930円の134回目となります。このことから、100万円の繰上げ返済をすると121回目から134回目までの14回分について元金を全額返済できるとわかります。全額返済された月の分だけ返済期間が短縮されるので、短縮される返済期間は「14ヶ月=1年2ヶ月」となります。

また、121回目から順に元金返済額を足し算していき、合計100万円に達するまでの月数を数える解き方もあります。