FP2級 2023年9月 実技(FP協会:資産設計)問39(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問39

克典さんは、65歳から老齢基礎年金を受給することができるが、60歳になる2026年7月から繰上げ受給することを考えている。克典さんが60歳到達月に老齢基礎年金の支給繰上げの請求をした場合、60歳時に受け取ることができる繰上げ支給の老齢基礎年金(付加年金を含む)の額として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>に基づくものとし、計算過程および老齢基礎年金の年金額については、円未満を四捨五入するものとする。また、振替加算は考慮しないものとする。

<資料>
[克典さんの国民年金保険料納付済期間]
1989年4月~2026年6月(447月)
※これ以外に保険料納付済期間はなく、保険料免除期間もないものとする。

[克典さんが付加保険料を納めた期間]
2006年7月~2026年6月(240月)

[その他]
老齢基礎年金の額(満額):816,000円
克典さんの加入可能年数:40年
繰上げ受給による年金額の減額率:繰上げ請求月から65歳に達する日の属する月の前月までの月数×0.4%
  1. 614,004円
  2. 625,524円
  3. 656,640円
  4. 668,160円

正解 1

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

老齢基礎年金の額は、以下の式で算出されます。
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克典さんの保険料納付済期間は447月ですので、老齢基礎年金の額は、

 816,000円×447月480月=759,900円

付加保険料を納めた場合は「200円×付加保険料納付月数」が付加年金として上乗せ給付されます。

 200円×240月=48,000円

繰上げ受給すると繰上げ1ヵ月当たり0.4%減額されるので、60歳に繰上げ(60月)したときの減額率は「60月×0.4%=24%」です。付加年金は老齢基礎年金の繰上げ/繰下げに連動して同じ割合で増減額されるため、老齢基礎年金の金額と付加年金の金額を合算し、減額率を掛けて老齢基礎年金(付加年金を含む)を算出します。減額された金額は元の金額の0.76倍(元の金額100%-減額分24%)になるので76%を乗じます。

 (759,900円+48,000円)×76%=614,004

したがって正解は[1]です。