FP2級 2024年5月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、Aさんに対して、債券投資の特徴等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「日本の債券市場において、債券の売買は、証券取引所を介さずに証券会社等と投資家が相対で売買する店頭取引を中心に行われています。店頭取引では、取引する証券会社等によって売買価格が異なる可能性があることに注意が必要です」
  2. 「一般に、表面利率や残存期間が同一であれば、格付が高い債券のほうが、格付が低い債券よりも利回りが低い傾向があります。なお、債券の格付は、発行体の財務状況等の変化により、債券の発行後に変更されることがあります」
  3. 「債券投資の平均回収期間や金利変動に対する債券価格の感応度を示す指標としてデュレーションがあります。デュレーションは、一般に、債券の表面利率が高いほど、また、残存期間が長いほど大きくなります」

正解 

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分野

科目:C.金融資産運用
細目:4.債券投資

解説

  1. 〇適切。債券の流通市場には取引所市場と店頭市場がありますが、日本においては、ほとんどの売買は店頭市場が利用されています。
    取引所市場
    証券取引所に上場された債券を売買する市場
    店頭市場
    取引所を介さず金融機関と投資家が直接売買する市場
  2. 〇適切。格付は発行体の信用度をランク付けしたものです。格付が高いと信用リスクが低いので債券価格は高く、利回りは低くなります。逆に格付の低い(信用リスクが高い)債券ほど、債券価格は低く、利回りは高くなります。
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  3. ×不適切。デュレーション(Duration)を直訳すると「間隔」や「期間」という意味で、債券のデュレーションは、債券への投資資金を回収できるまでの平均期間を数値化したものです。回収期間を数値化したものなので、表面利率は低いほど、残存期間は長いほどデュレーションは大きくなります。