FP2級 2024年5月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Aさんに対して、Y銀行の米ドル建定期預金について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「米ドル建定期預金には、現時点において、円建ての預金と比べて相対的に金利が高いという魅力があります。ただし、満期時の為替レートが預入時に比べて円高ドル安に変動した場合、円換算の運用利回りがマイナスになる可能性があります」
  2. 「Y銀行の米ドル建定期預金の利子は、源泉分離課税の対象となり、その支払を受ける際に、当該利子額の10.21%相当額が源泉徴収されます」
  3. 「Y銀行の米ドル建定期預金の満期時において、米ドルを円貨で払い戻したことにより生じた為替差益は、一時所得として総合課税の対象となります」

正解 

××

分野

科目:C.金融資産運用
細目:6.外貨建て商品

解説

  1. 〇適切。円高は外貨投資において円換算の運用利回りのマイナス要因です。例えば、1米ドル=100円のときに外貨預金を預け入れ、1米ドル=90円のときに円に戻して引き出すと、1米ドル当たり10円の為替差損が生じることになります。
  2. ×不適切。10.21%ではありません。外貨預金で受け取る利息は、円貨預金の利息と同じく、利子所得として20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)の源泉分離課税の対象です。
  3. ×不適切。一時所得ではありません。外貨定期預金を円転したことによる為替差益は、雑所得となります。預入時に為替予約をしてければ源泉分離課税、設問のように為替予約なしであれば総合課税の対象です。
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