FP2級 2024年9月 実技(FP協会:資産設計)問30

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問30

亜紀さんは個人向け国債(変動10年)の購入を検討しており、FPの加瀬さんに質問をした。個人向け国債(変動10年)に関する加瀬さんの次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「適用利率は、実勢金利の動きに応じて、1年ごとに見直されます。」
  2. 「適用利率には、年率0.05%の下限が設けられています。」
  3. 「発行から1年経過すれば、原則として、いつでも一部または全部を中途換金することができます。」
  4. 「中途換金する場合の換金額は、原則として、額面金額と経過利子相当額の合計額から中途換金調整額が差し引かれますが、中途換金調整額は直前2回分の各利子(税引前)相当額を基に算出されます。」

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:4.債券投資

解説

  1. [不適切]。1年ではありません。変動10年の適用利率は、市場の金利変動を反映して半年ごとに見直されます。
  2. 適切。個人向け国債には、固定3年・固定5年・変動10年のいずれも年率0.05%の最低利率が設定されています。どんなに市場金利が下がっても、適用利率が0.05%を下回ることはありません。
  3. 適切。個人向け国債は、発行後1年を経過すれば、いつでも一部または全部を中途換金することができます。
  4. 適切。中途換金の受取額は、額面金額と経過利子相当額の合計額から中途換金調整額を差し引いた額です。中途換金調整額は、直前の2回分の利子額に相当する額です。
    ●額面金額+経過利子相当額-直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685
    ※0.79685 … 100%-20.315%
したがって不適切な記述は[1]です。