FP2級過去問題 2025年1月学科試験 問26

問26

下記＜資料＞に基づき算出されるX社およびY社の株式の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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  1. ROEは、Y社よりもX社の方が高い。
  2. PERは、X社よりもY社の方が高い。
  3. PBRは、Y社よりもX社の方が高い。
  4. 配当性向は、X社よりもY社の方が高い。
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正解　3

問題難易度
肢111.5%
肢217.6%
肢355.1%
肢415.8%

分野

科目：C.金融資産運用
細目：5.株式投資

解説

  1. 不適切。ROE（自己資本利益率）は「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。
    • X社　210億円÷6,000億円×100＝3.5％
    • Y社　190億円÷2,800億円×100＝6.78…％
    ROEはY社の方が高いので説明は間違っています。
  2. 不適切。PER（株価収益率）は「株価÷1株当たり当期純利益」で求めます。
    • X社
      1株当たり純利益　210億円÷4億株＝52.5円
      PER　2,500円÷52.5円＝47.6倍
    • Y社
      1株当たり純利益　190億円÷3億株＝63.33…円
      PER　1,300円÷63.33…円≒20.52倍
    PERはX社の方が高いので説明は間違っています。
  3. [適切]。PBR（株価純資産倍率）は「株価÷1株当たりの純資産」で計算します。
    • X社
      1株当たり純利益　6,000億円÷4億株＝1,500円
      PBR　2,500円÷1,500円≒1.66倍
    • Y社
      1株当たり純利益　2,800億円÷3億株＝933.33…円
      PBR　1,300円÷933.33…円≒1.39倍
    PBRはX社の方が高いので説明は正しいです。
  4. 不適切。配当性向は「年間配当金総額÷当期純利益×100」で計算します。
    • X社　120億円÷210億円×100＝57.14…％
    • Y社　70億円÷190億円×100＝36.84…％
    配当性向はX社の方が高いので説明は間違っています。
したがって適切な記述は[3]です。
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