FP2級過去問題 2025年1月学科試験 問27
問27
オプション取引の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- コール・オプションは「原資産を権利行使価格で売る権利」であり、プット・オプションは「原資産を権利行使価格で買う権利」である。
- 権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なものをヨーロピアン・オプションといい、満期日(権利行使日)においてのみ権利行使が可能なものをアメリカン・オプションという。
- コール・オプションの買い手の最大利益とプット・オプションの買い手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。
- コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれもボラティリティが上昇するほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
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正解 4
問題難易度
肢16.1%
肢211.7%
肢328.5%
肢453.7%
肢211.7%
肢328.5%
肢453.7%
分野
科目:C.金融資産運用細目:8.金融派生商品
解説
- 不適切。本肢は「コール・オプション」と「プット・オプション」の説明が逆です。
オプション取引とは、将来の決められた期日に一定の価格で原資産を買う(売る)「権利」を売買する取引です。コール・オプションは「原資産を買う権利」、プット・オプションは「原資産を売る権利」です。以下のような覚え方があります。- "コール"と"買う"はともに『カ』行始まり、"プット"と"売る"はともに『ウ』が母音
- "買う"ときはお店の人に声をかけるので『コール』、"売る"ときは市場に売物を置くので『プット』
オプション取引において、コール・オプションは「権利行使価格で買う権利」であり、プット・オプションは「権利行使価格で売る権利」である。(2024.1-26-1)オプション取引において、コール・オプションは「原資産を買う権利」であり、プット・オプションは「原資産を売る権利」である。(2021.5-26-1)コール・オプションは「原資産を売る権利」であり、プット・オプションは「原資産を買う権利」である。(2018.1-27-1) - 不適切。オプション取引は、権利行使の違いにより以下の2タイプに分かれます。
- アメリカンタイプ
- 権利行使期間中であればいつでも権利行使可能
- ヨーロピアンタイプ
- 特定の権利行使日(満期日)のみ権利行使可能
- 不適切。コール/プットオプションともに買い手の最大利益は無限大です。最大利益がプレミアムに限定されるのはオプションの売り手です。コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。(2024.9-26-1)コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。(2024.1-26-3)オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。(2023.9-27-4)コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。(2021.3-27-4)コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。(2020.9-26-4)オプションの買い手の損失は限定されないが、オプションの売り手の損失はプレミアム(オプション料)に限定される。(2019.5-26-3)コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもでき、買い手の最大損失はプレミアム(オプション料)に限定される。(2018.5-27-3)上場オプションの取引においては、コール・オプション、プット・オプションともに、売り手が自主的に行えるのは買戻しであり、売り手はプレミアム(オプション料)が最大利益となる。(2018.5-27-4)オプションの買い手の損失は無限定であるが、オプションの売り手の損失は、プレミアム(オプション料)に限定されている。(2018.1-27-2)コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は低くなる。(2018.1-27-3)オプションの売り手の最大損失は、プレミアム(オプション料)に限定される。(2016.5-27-3)コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。(2016.5-27-4)オプション取引においては、オプションの買い手がオプションの売り手にプレミアム(オプション料)を支払う。(2015.9-26-1)コール・オプションおよびプット・オプションのいずれも、権利行使価格が低いほど、オプション・プレミアム(オプション料)は高くなる。(2015.5-26-4)
- [適切]。ボラティリティ(価格変動の大きさ)が上昇すると、その分だけ原資産価格の変動幅が大きくなり、将来のリスクも高まるため、コール/プットどちらのプレミアムも高くなります。プット・オプションでは、他の条件が同じであれば、ボラティリティが上昇すると、プレミアムは低くなる。(2015.10-27-3)
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