FP2級 2025年1月 実技(FP協会:資産設計)問25

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問25

貴浩さんは、住宅の購入を検討しており、住宅ローンの繰上げ返済についてFPの香川さんに質問をした。下記<資料>を使用した香川さんの説明の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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<香川さんの説明>
「住宅ローンの返済方法は、『元利均等返済』と『元金均等返済』の2種類があり、<資料>は元利均等返済による住宅ローンの償還予定表の抜粋です。なお、繰上げ返済を行う場合の方法としては、『期間短縮型』と『返済額軽減型』があり、利息軽減効果が大きいのは()で、返済回数140回の返済時に繰上げ返済をする場合の資金は()の返済に充てられます。また、住宅ローンの繰上げ返済を行った結果、当初の住宅ローン契約による最初の返済月から繰上げ返済後の最終の返済月までの期間が()未満となった場合、繰上げ返済後は住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用を受けることができなくなります。」
  1. (ア)期間短縮型 (イ)元金 (ウ)10年
  2. (ア)期間短縮型 (イ)元金と利息 (ウ)13年
  3. (ア)返済額軽減型 (イ)元金 (ウ)13年
  4. (ア)返済額軽減型 (イ)元金と利息 (ウ)10年

正解 1

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:8.ライフプラン策定上の資金計画

解説

〔(ア)について〕
繰り上げ返済には、毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」と、返済期間を短縮する「期間短縮型」があります。利息軽減効果が大きいのは期間短縮型です。返済期間が短くなることにより、利息の発生する期間も短縮されます。これにより支払利息の総額がより少なくなるため、返済額軽減型に比べてくなります。

〔(イ)について〕
繰上げ返済すると、その資金は利息ではなく、直接、その返済額は元金部分に充当されます。
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〔(ウ)について〕
住宅ローン控除の適用を受けるためには、住宅ローンの償還期間が10年以上である必要があります。繰上げ返済したことにより借入れ当初から数えた最終返済月までの期間が10年未満となった場合は、それ以降、住宅ローン控除を受けることはできません。

したがって適切な組合せは[1]です。