FP2級 2025年1月 実技(FP協会:資産設計)問39(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問39

照之さんは、現在の勤務先で、65歳の定年を迎えた後も継続雇用制度を利用して厚生年金保険に加入しながら働き続けつつ、65歳から老齢厚生年金を受給した場合の受給額について、FPの最上さんに質問をした。下記<資料>に基づく65歳到達時における支給調整された老齢厚生年金の受給額(年額)として、正しいものはどれか。

<資料>
[老齢厚生年金の額等]
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  • 照之さんは、大学卒業後の22歳から65歳まで継続して厚生年金保険に加入していたものとし、記載以外の老齢厚生年金の受給要件はすべて満たしているものとする。
  • 孝子さんは、照之さんに生計を維持されており、大学卒業後の22歳から9年間厚生年金保険に加入していたが、照之さんと結婚後は、厚生年金保険に一切加入していないものとする。
  • 家族に障害者に該当する者はいないものとする。
  1. 1,078,280円
  2. 1,435,900円
  3. 1,494,180円
  4. 1,733,480円

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

老齢厚生年金の額は、次の3つの合計です。
  1. 老齢厚生年金額
  2. 経過的加算額
  3. 加給年金額
照之さんは厚生年金保険の加入期間が20年以上あり、妻の孝子さんは年下なので加給年金額が加算されます。年金法上の子は18歳の年度末までにある者をいうので、理子さんと憲一さんは子に該当しません。よって、加給年金額は415,900円です。また、在職老齢年金による支給停止額300,000円があるので、年金額から差し引きます。

以上より、支給調整された老齢厚生年金の受給額は、

 1,320,000+58,280+415,900-300,000=1,494,180円

したがって正解は[3]の1,494,180円です。