FP2級過去問題 2025年5月学科試験 問10
問10
下記の〈X社の貸借対照表〉に基づく財務分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、X社の当期純利益は800百万円である。
- X社の自己資本比率は、80%である。
- X社の流動比率は、800%である。
- X社の固定長期適合率は、50%である。
- X社の自己資本当期純利益率は、5%である。
広告
正解 3
問題難易度
肢112.6%
肢220.9%
肢347.3%
肢419.2%
肢220.9%
肢347.3%
肢419.2%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
- 適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示す指標で「自己資本÷総資産×100」で計算します。値が高いほど企業の財務健全性は高いと判断されます。
自己資本は16,000、総資産は20,000なので、自己資本比率(%)は「16,000÷20,000×100=80%」です。 - 適切。流動比率は、流動負債に対する流動資産の割合を示す指標で「流動資産÷流動負債×100」で計算します。値が高いほど企業の短期支払い能力は高いと判断されます。
流動資産は12,000、流動負債は1,500なので、流動比率(%)は「12,000÷1,500×100=800%」です。 - [不適切]。固定長期適合率は、固定資産の取得費用をどれだけ長期資金でまかっているかを表す指標で「固定資産÷(固定負債+自己資本)×100」計算します。
固定資産8,000、固定負債2,500、自己資本16,000なので、固定長期適合率(%)は「8,0002,500+16,000×100≒43.2%」です。 - 適切。自己資本当期純利益率(ROE)は、純資産(自己資本)に対する当期純利益の割合を示す指標で「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。
当期純利益は800、自己資本は16,000なので、ROEは「800÷16,000×100=5%」です。
広告