FP2級 2025年5月 実技(FP協会:資産設計)問16

問16

真野さん(45歳)は、自身を記名被保険者として契約している自動車保険の下記<資料>の契約更新案内について、FPの遠藤さんにアドバイスを求めた。遠藤さんが行った次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないものとする。
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  1. 「真野さんの友人(34歳)が被保険自動車を運転中に対人事故を起こした場合、更新プランBでは補償の対象となります。」
  2. 「真野さんが被保険自動車を運転中に単独事故を起こしたことによる被保険自動車の損害は、いずれのプランでも補償の対象となります。」
  3. 「被保険自動車が台風で水没した場合の車両の損害は、いずれのプランでも補償の対象となります。」
  4. 「真野さんが買い物に行くため自転車を運転中、他人と接触し、ケガをさせたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合、更新プランCでは補償の対象となります。」

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:4.損害保険

解説

  1. 適切。プランBは運転者限定の有無が「限定なし」となっています。また、運転者年齢条件の適用対象は記名被保険者・その配偶者・同居親族に限られるため、それ以外の者(例:別居している親族や友人)が運転中に起こした事故については、運転者年齢条件による補償の制限は適用されません。したがって、プランBでは友人(34歳)が起こした対人事故も補償されます。
  2. [不適切]。車両保険には、単独事故もカバーする「一般型」、単独事故は補償対象外となる「エコノミー型」があります。「一般型」であるプランCでは単独事故も補償されますが、「エコノミー型」であるプランA・Bでは補償されません。
  3. 適切。「一般型」「エコノミー型」のいずれも、火災・爆発や、台風・竜巻・洪水・高潮等による損害は補償の対象となります。
  4. 適切。プランCには「個人賠償責任特約」が付加されています。個人賠償責任特約は、日常生活で発生した偶発的な事故で、他人をケガさせたり物を壊してしまった場合など、法律上の損害賠償責任を負ったときの損害が補償されます。自転車運転による事故もこの特約で補償されます。
したがって不適切な記述は[2]です。