FP2級 2025年5月 実技(金財:個人)問2
問2
Mさんは、Aさんが2025年6月1日時点で死亡した場合に妻Bさんが受給することができる遺族厚生年金の年金額(2024年度価額)を試算した。妻Bさんが受給することができる遺族厚生年金の年金額を求める下記の〈計算式〉の空欄①~③に入る最も適切な数値を答えなさい。計算にあたっては、《設例》の〈Aさんとその家族に関する資料〉に基づくこととし、年金額の端数処理は円未満を四捨五入すること。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。〈計算式〉
遺族厚生年金の年金額

①円 |
②月 |
③円 |
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正解
① 250,000(円) |
② 300(月) |
③ 485,634(円) |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:5.公的年金
解説
遺族厚生年金の額は「老齢厚生年金の報酬比例部分の額×3/4」で求めますが、遺族厚生年金の報酬比例部分の額は、Aさんのように被保険者期間が300月未満の場合、300月とみなして計算します。
〔①について〕
2003年3月以前(総報酬制導入前)の平均標準報酬月額が入ります。設例の年金加入歴より、25万円とわかります。
よって、正解は250,000(円)になります。
〔②について〕
報酬比例部分の計算において、厚生年金の被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。Aさんの被保険者期間は「24月+266月=290月」で300月みなし計算の対象のため、300月が当てはまります。
よって、正解は300(月)となります。
〔③について〕
遺族厚生年金の額は、原則として、死亡した者の厚生年金保険の被保険者記録を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の3/4相当額です。算式に当てはめて計算します。
【報酬比例部分の額】
[ⓐ2003年3月以前の期間分]
250,000円×7.1251,000×24月=42,750円
[ⓑ2003年4月以後の期間分]
400,000円×5.4811,000×266月=583,178.4円
[ⓐ+ⓑ]
42,750円+583,178.4円=625,928.4円
【遺族厚生年金の年金額】
625,928.4円×300月290月×34=485,634.1…円
(円未満四捨五入)485,634円
よって、正解は485,634(円)になります。

2003年3月以前(総報酬制導入前)の平均標準報酬月額が入ります。設例の年金加入歴より、25万円とわかります。
よって、正解は250,000(円)になります。
〔②について〕
報酬比例部分の計算において、厚生年金の被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。Aさんの被保険者期間は「24月+266月=290月」で300月みなし計算の対象のため、300月が当てはまります。
よって、正解は300(月)となります。
〔③について〕
遺族厚生年金の額は、原則として、死亡した者の厚生年金保険の被保険者記録を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の3/4相当額です。算式に当てはめて計算します。
【報酬比例部分の額】
[ⓐ2003年3月以前の期間分]
250,000円×7.1251,000×24月=42,750円
[ⓑ2003年4月以後の期間分]
400,000円×5.4811,000×266月=583,178.4円
[ⓐ+ⓑ]
42,750円+583,178.4円=625,928.4円
【遺族厚生年金の年金額】
625,928.4円×300月290月×34=485,634.1…円
(円未満四捨五入)485,634円
よって、正解は485,634(円)になります。
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