FP2級 2025年5月 実技(金財:個人)問3
問3
Mさんは、Aさんに対して、全国健康保険協会管掌健康保険の給付について説明した。Mさんが説明した次の記述①~④について、適切なものは○を、不適切なものは×を選択しなさい。- 「Aさんが同一月内に医療機関に支払った医療費の一部負担金等の合計額が自己負担限度額を超えた場合、所定の手続により、自己負担限度額を超えた額が高額療養費として支給されます。一部負担金等の合計額の計算にあたっては、医療機関ごとに、入院・外来、医科・歯科別に一部負担金等が1万円以上のものが対象となります」
- 「Aさんが業務外の事由による疾病または負傷の療養のために勤務することができずに休業し、勤務先から賃金の支払がなかった場合、所定の手続により、通算して2年を限度として傷病手当金が支給されます」
- 「傷病手当金の額は、休業1日につき、原則として、傷病手当金の支給開始日の属する月以前の直近の継続した12カ月間の各月の標準報酬月額を平均した額の30分の1に相当する額の80%に相当する額となります」
- 「Aさんが業務外の事由により死亡し、妻Bさんが埋葬を行った場合、所定の手続により、妻Bさんに対し、埋葬料として5万円が支給されます」
① | ② | ③ | ④ |
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正解
① | ② | ③ | ④ |
× | × | × | 〇 |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:4.社会保険
解説
- ×不適切。1万円ではありません。高額療養費における一部負担金等の集計対象となるのは、70歳未満の人の場合、医科入院・医科外来・歯科入院・歯科外来に分けて1カ月の自己負担額を計算したときに、自己負担額の合計が21,000円以上となるものに限られます。
- ×不適切。2年ではありません。傷病手当金が支給される期間は、支給開始日から起算して通算1年6ヵ月です。
- ×不適切。80%ではありません。傷病手当金の1日当たりの支給額は、支給開始月以前の直近12カ月の標準報酬月額を平均し、それを30で除した額の3分の2相当額です。
- 〇適切。被保険者が業務外の事由で死亡した場合、被保険者に生計を維持されていた埋葬を行う者に対して埋葬料として5万円が健康保険から支給されます。また、被扶養者が死亡した場合には、家族埋葬料として5万円が被保険者に支給されます。
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