FP2級 2025年5月 実技(金財:個人)問8

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問8

Aさんの2025年分の所得金額について、次の①、②を答えなさい。〈答〉は万円単位とすること。
  1. 総所得金額に算入される一時所得の金額
  2. 総所得金額
万円
万円

正解 

① 5(万円)
② 915(万円)

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:2.所得税の仕組み

解説

〔①について〕
一時払変額個人年金保険(確定年金)の解約は契約から5年経過後ですので、受け取った解約返戻金は一時所得に該当します。一時所得の計算式は次のとおりです。
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解約返戻金額の500万円が収入金額、正味払込保険料の440万円が支出金額に相当するので、

 500万円-440万円-50万円=10万円
 10万円×1/2=5万円

よって、正解は5(万円)になります。

〔②について〕
Aさんの収入は事業所得、不動産所得、一時所得の3つです。

【事業所得】
設例より950万円(青色申告特別控除後)

【不動産所得】
設例より▲50万円(土地の取得に係る負債の利子10万円を含む )
不動産所得の損失のうち、"土地等の取得に要した借入金の利子"の額は他の所得と損益通算することができません。したがって、事業所得の金額と損益通算できる額は「50万円-10万円=40万円」となります。

【解約返戻金 … 一時所得】
①で求めた5万円

総所得金額は、上記3つの所得金額の合計です。

 950万円+▲40万円+5万円=915万円

よって、正解は915(万円)になります。