FP2級 2025年5月 実技(金財:生保)問6
問6
Mさんは、Aさんに対して、Aさんが現在加入している生命保険の見直しについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものは○を、不適切なものは×を選択しなさい。- 「公的介護保険の保険給付は、主に訪問介護や通所介護(デイサービス)などの現物給付による介護サービスです。現在加入している生命保険の死亡保険金額を減額し、民間の介護保険に新たに加入することで、介護年金や介護一時金の保障を準備することも検討に値します」
- 「医療保障を見直し、保障が一生涯続く終身医療保険に加入することも検討に値します。終身医療保険は、保障内容を変更しなければ、主契約の保険料が保険期間の途中で上がることはありません」
- 「現在加入している定期保険特約付終身保険を見直す方法として、契約転換制度の利用が考えられます。転換後契約の保険料は転換前契約の加入時の年齢および保険料率により算出されるため、新規に加入する場合と比較し、保険料負担を抑えることができます」
① | ② | ③ |
広告
正解
① | ② | ③ |
〇 | 〇 | × |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 〇適切。Aさんに介護が必要になった場合、Aさんの収入が減少し、妻Bさんも介護に時間を取られ満足に働けない可能性があるので収入減のリスクがあります。公的介護保険の給付は現物給付による介護サービスなので、生活費や医療費を補うため、一時金や年金等により現金給付される民間の介護保険・医療保険を検討することも必要になってきます。
- 〇適切。一度大きな病気を患ったり、持病を抱えていたりする場合、希望する条件で保険に加入できなかったり、保険料が割高になったりするリスクがあります。終身型の医療保険は保険料が一定で、早く入ったほうが月々の保険料負担は少なくて済むので、後々を考えて今加入を提案することは適切と言えます。
- ×不適切。契約転換制度は、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を転換(下取り)価格として、新しい契約の一部に充てる方法です。新規契約として取り扱われるため、転換時の年齢と保険料率が再計算され、一般的に転換後契約の保険料は上昇します。
広告