FP2級 2026年5月 実技(FP協会:資産設計)問2

問2

フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)を遂行する軸として金融庁が公表している「顧客本位の業務運営に関する原則」(以下「本原則」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 本原則では、金融事業者は特に定義されておらず、顧客本位の業務運営を目指す金融事業者において幅広く採択されることが期待されている。
  2. 本原則では、金融事業者は顧客の資産状況、取引経験、知識等を把握し、当該顧客にふさわしい金融商品の販売、推奨等を行うべきとしている。
  3. 本原則は、金融庁が原則のみを示し、金融事業者が各々の置かれた状況に応じて自主的に方針の策定に取り組むように促すものである。
  4. 本原則を採択する場合、金融事業者が策定した業務運営に関する方針は、一貫して継続する必要があるため、定期的な見直しは不要である。

正解 4

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:1.ファイナンシャル・プランニングと倫理

解説

  1. 適切。本原則では、金融事業者は特に定義されていません。顧客本位の業務運営を目指す金融事業者として、銀行・証券会社・保険会社等、幅広く採択されることを想定しています
  2. 適切。本原則では、金融業者は顧客に対して利益を最大限にすることを目標に履行しなければならず、顧客の資産状況、取引経験、知識等を把握し、当該顧客にふさわしい金融商品・サービスの組成、販売、推奨等を行うべきとしています。
  3. 適切。本原則は、従来のルールベース(細則主義)ではなくプリンシプルベース(原則主義)のアプローチをとっています。金融庁は原則だけを示し金融事業者は原則を踏まえたうえで、各々の置かれた状況に応じて自主的に創意工夫を発揮し方針の策定に取り組み、より良い金融商品やサービスの提供を競い合うよう促していくことが適当であるとしています。
  4. [不適切]。金融事業者が本原則を採択する場合、策定した業務運営に関する方針を策定・公表したうえで、その取組状況を定期的に公表するとともに定期的に見直す必要があります。
したがって不適切な記述は[4]です。