決算書と法人税申告書(全19問中16問目)
No.16
決算書の分析に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2017年9月試験 問40
- 総資本経常利益率は、売上高経常利益率と総資本回転率に分解することができる。
- 当座比率は、その企業の短期の負債に対する支払い能力を評価するための指標であり、一般に、この数値は高い方が望ましいとされる。
- 自己資本比率(株式資本率)は総資産に対する自己資本(株式資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が低い方が財務の健全性が高いと判断される。
- 損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」の算式によって求めることができる。
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正解 3
問題難易度
肢17.3%
肢29.9%
肢371.6%
肢411.2%
肢29.9%
肢371.6%
肢411.2%
分野
科目:D.タックスプランニング細目:15.決算書と法人税申告書
解説
- 適切。総資本経常利益率は、総資本に対する経常利益の割合を示す指標です。売上高経常利益率は経常利益売上高、総資本回転率は売上高総資本ですから、両者を売上高で約分すれば総資本経常利益率を表す経常利益総資本という式になります。
経常利益売上高×売上高総資本=売上高総資本=総資本経常利益率総資本経常利益率は、「売上高経常利益率×総資本回転率」の算式で表すことができる。(2018.9-40-1) - 適切。当座比率は、流動負債に対する当座資産の割合を示す指標です。当座資産とは、流動資産から換金性に劣る棚卸資産(商品)を除いた額です。値が高いほど短期支払い能力は高いと判断されます。
- [不適切]。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示す指標です。値が高いほど財務の健全性は高いと判断されます。自己資本比率(株主資本比率)は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が低い方が財務の健全性が高いと判断される。(2018.9-40-3)
- 適切。損益分岐点売上高は、売上と費用が一致する売上高であり以下の公式で求めることができます。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益率=1-(変動費÷売上高)損益分岐点売上高は、「(変動費+固定費)÷限界利益率」の算式によって求めることができる。(2018.9-40-4)
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