FP2級過去問題 2014年5月学科試験 問40

問40

財務諸表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を示している。
  2. 貸借対照表は、決算期末時点における企業の財政状態を示している。
  3. キャッシュ・フロー計算書は、来期における企業の資金収支の予測を示している。
  4. 株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額および変動事由を示している。

正解 3

問題難易度
肢17.8%
肢29.5%
肢369.6%
肢413.1%

解説

  1. 適切。損益計算書は、企業の一会計期間の売上の金額と、それに対応する費用の金額、および企業活動によって得られた利益などの経営成績を利害関係者に伝えるための財務諸表です。
    損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を示したものである。2020.1-40-2
    損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を表している。2018.1-40-1
  2. 適切。貸借対照表は、企業のある時点における資産、負債、純資産の状態を表示する財務諸表です。
    貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。2022.5-40-1
    貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。2020.1-40-1
    貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を表している。2018.1-40-2
  3. [不適切]。キャッシュ・フロー計算書は、企業会計について報告する財務諸表で、一会計期間における資金(現金及び現金同等物)の増減(すなわち収入と支出)を、営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示する財務諸表です。
    キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。2023.5-40-4
    キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。2022.5-40-3
    キャッシュフロー計算書は、将来における企業の資金収支の予測を示したものである。2020.1-40-3
    キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。2018.1-40-4
  4. 適切。株主資本等変動計算書は、貸借対照表のうち純資産の部がどのように変動したのかを表す財務諸表です。純資産を株主資本、評価・換算差額、新株予約権、非支配株主持分の4区分にわけて表示します。
    株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主に帰属する部分である株主資本の各項目の変動事由を示したものである。2020.1-40-4
    株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主に帰属する部分である株主資本の各項目の変動事由を報告するために作成される計算書類である。2019.9-40-1
    個別注記表は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主に帰属する部分である株主資本の各項目の変動事由を報告するために作成される会社法上の計算書類の一つである。2017.1-40-3
    株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主に帰属する部分である株主資本の各項目の変動事由を報告するために作成される計算書類の一つである。2016.9-40-3
したがって不適切な記述は[3]です。