相続と法律 (全38問中11問目)

No.11

遺言および遺留分に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2017年5月試験 問56
  1. 公正証書によって遺言をする際には、証人2人以上の立会いが必要とされる。
  2. 公正証書による遺言を撤回するための新たな遺言は、公正証書による遺言でなければならない。
  3. 被相続人の子の遺留分は、遺留分算定基礎財産の価額の2分の1相当額に法定相続分を乗じた額である。
  4. 被相続人の兄弟姉妹に遺留分は認められない。

正解 2

解説

  1. 適切。公正証書遺言を作成する際には、必ず2人以上の証人の立会いが必要となります。ただし、遺言内容と利害関係の深い配偶者や推定相続人などは証人になれません。
  2. [不適切]。遺言の撤回方法は、原則として、新しく作成した遺言に以前の遺言を撤回する記述により行います。ただし、遺言を撤回する方法は以前と同じ方法である必要はないため、公正証書の遺言を自筆証書で撤回することなども可能です。
  3. 適切。遺留分とは、一定の相続人に与えられた最低取得割合のことで、贈与や遺贈によっても侵害することはできない相続分の事です。その割合は、遺留分の権利者が直系尊属のみの場合は、遺留分算定基礎財産の3分の1、それ以外は2分の1になります。
    したがって、被相続人の子の遺留分は、遺留分算定基礎財産の2分の1相当額に法定相続分を乗じた額となります。
  4. 適切。第3順位の兄弟姉妹は相続人にはなりますが遺留分は認められていません。なぜなら、遺留分制度は「残された遺族が今後の生活に困らないようにするため」に設けられたものであるからです。
したがって不適切な記述は[2]です。