FP2級過去問題 2013年5月学科試験 問9(改題)

問9

教育ローンおよび奨学金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 日本政策金融公庫の教育ローンの資金使途は、入学金、授業料などの学校納付金に限られ、受験料や受験のための交通費・宿泊費は対象外である。
  2. 日本政策金融公庫の教育ローンの融資額は、学生・生徒1人につき350万円(一定の要件に該当する場合は450万円)以内である。
  3. 民間金融機関の教育ローンは、一般に、無担保型よりも有担保型の方が、融資限度額が大きい。
  4. 日本学生支援機構の奨学金制度のうち、無利息の第一種奨学金は、特に優れた学生および生徒で経済的理由により著しく修学困難な者を対象としている。

正解 1

問題難易度
肢187.7%
肢24.3%
肢34.7%
肢43.3%

解説

  1. [不適切]。教育一般貸付は、入学金や授業料等のほか、家賃など住居に係る費用や受験料や受験のための交通費・宿泊費にも使えます。
  2. 適切。教育一般貸付の融資限度額は、学生1人につき原則350万円です。ただし、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院、④海外留学(条件有)に該当する人は最高450万円です。
    日本政策金融公庫の教育一般貸付の融資額は、学生・生徒1人につき500万円以内である。2013.1-10-3
  3. 適切。民間金融機関の教育ローンは、無担保型よりも有担保型の方が、融資限度額が大きく、長期間の借入れも可能になっています。
  4. 適切。日本学生支援機構の奨学金制度は、無利息の第一種奨学金と有利息の第二種奨学金がありますが、第一種奨学金は、厳しい基準で特に優れた学生や生徒で経済的理由により著しく修学困難な者を対象としています。
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    日本学生支援機構の第一種奨学金の対象者は、特に優れた学生・生徒であって経済的理由により著しく修学に困難があるものと確定された者とされている。2017.9-9-1
    独立行政法人日本学生支援機構の奨学金制度のうち、無利息で貸与を受けられる第一種奨学金は、特に優れた者であって経済的理由により著しく修学に困難があるものと認定された者に貸与される。2016.1-9-4
したがって不適切な記述は[1]です。