FP2級過去問題 2013年5月学科試験 問33

問33

所得税における所得の種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 不動産の売買取引の仲介により生じた所得は、譲渡所得となる。
  2. 株式会社が発行する社債の利子を受け取ったことによる所得は、配当所得となる。
  3. ゴルフ会員権の譲渡による所得は、一時所得となる。
  4. 会社員が勤務先から無利息で資金を借りたことによる経済的利益は、原則として、給与所得となる。

正解 4

問題難易度
肢112.2%
肢215.8%
肢314.7%
肢457.3%

解説

  1. 不適切。不動産売買取引の仲介は宅地建物取引業に該当し、それにより生じた所得は、事業所得となります。
  2. 不適切。株式会社が発行する社債の利子を受け取ったことによる所得は、利子所得となります。
    個人向け国債の利子を受け取ったことによる所得は、配当所得となる。2016.1-31-1
    個人向け国債の利子を受け取ったことによる所得は、配当所得となる。2015.5-33-1
  3. 不適切。ゴルフ会員権の譲渡による所得は、譲渡所得になります。
  4. [適切]。勤務先から無利息(または低い利息)で金銭を借りた場合、勤務先から実際支払うべきであった利息分の経済的利益を受けたものとして、利息相当額(または差額)が給与所得として課税されます。
    会社員が勤務先から無利息で金銭を借り入れたことにより生じた経済的利益は、雑所得となる。2023.9-32-4
    会社員が勤務先から無利息で金銭を借りたことにより生じた経済的利益は、雑所得となる。2022.1-32-4
    会社員が勤務先から無利息で金銭を借り入れたことによる経済的利益は、雑所得に該当する。2019.5-32-3
    会社員が勤務先から無利息で金銭を借り入れたことによる経済的利益は、雑所得となる。2016.1-31-2
    会社員が勤務先から無利息で金銭を借り入れたことによる経済的利益は、雑所得となる。2014.9-32-4
したがって適切な記述は[4]です。