FP2級過去問題 2014年9月学科試験 問24

問24

一般的な債券の仕組みや特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 利付債の表面利率とは、債券の購入金額に対する年間利子額の割合のことである。
  2. ゼロ・クーポン債は、利子(クーポン)の支払いがなく、額面金額よりも低い価格で発行され、額面金額で償還される債券である。
  3. デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いの通貨と、償還される通貨が異なる債券である。
  4. 転換社債型新株予約権付社債は、特定の価格(転換価額)で株式に転換することができる権利が付いた債券である。

正解 1

問題難易度
肢137.9%
肢226.3%
肢321.9%
肢413.9%

解説

  1. [不適切]。利付債の表面利率(クーポンレート)とは、債券の額面金額に対して支払われる1年間の利子の割合です。
  2. 適切。ゼロ・クーポン債とは、利子が無いかわりに額面金額よりも低い価格で発行される債券のことで、償還日に額面金額が償還されることにより、購入価格と額面金額の差益が利益となります。
    ゼロ・クーポン債は、利子(クーポン)の支払いがなく、額面金額で発行され、額面金額よりも高い金額で償還される債券である。2021.9-24-4
  3. 適切。デュアルカレンシー債は、日本語では二重通貨建債券と呼ばれます。払い込みと利払いが同じ通貨で、償還通貨が異なる債券です。
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    デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いの通貨と、償還される通貨が異なる債券である。2021.9-24-3
    リバース・デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いが円貨で、償還金の支払いが外貨で行われる。2020.1-23-4
  4. 適切。転換社債型新株予約権付社債は、一定の条件により、発行体の企業の株式に転換できる権利が付いた債券のことです。
    転換社債型新株予約権付社債は、発行時に決められた転換価額で株式に転換することができる権利が付いた債券である。2021.9-24-2
    転換社債型新株予約権付社債は、発行時に決められた転換価額で株式に転換することができる権利が付いた債券である。2020.1-23-2
したがって不適切な記述は[1]です。