FP2級過去問題 2021年9月学科試験 問24
問24
各種債券の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 早期償還条項が付いている株価指数連動債は、参照する株価指数の変動によって償還金額などが変動し、満期償還日よりも前に償還されたり償還金額が額面金額を下回ったりする可能性がある債券である。
- 転換社債型新株予約権付社債は、発行時に決められた転換価額で株式に転換することができる権利が付いた債券である。
- デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いの通貨と、償還される通貨が異なる債券である。
- ゼロ・クーポン債は、利子(クーポン)の支払いがなく、額面金額で発行され、額面金額よりも高い金額で償還される債券である。
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正解 4
問題難易度
肢110.3%
肢211.5%
肢323.5%
肢454.7%
肢211.5%
肢323.5%
肢454.7%
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
- 適切。株価指数連動債は、デリバティブなどを利用した仕組債の一つで株価リンク債とも呼ばれます。日経平均株価などの参照する株価指数の変動により償還金額や利率が変動します。また、早期償還条項が付いていることにより満期よりも早期に償還されることもあります。デリバティブが組み込まれていることにより一般的な債券よりも高い利回りが期待できますが、元本割れの下回るリスクもあります。
- 適切。転換社債型新株予約権付社債は、一定の条件により株式に転換できる社債です。通常の債券と同様に、償還まで保有し利息や償還金を受け取るか、債券の発行後に株式に転換するかを決めることができます。転換社債型新株予約権付社債は、発行時に決められた転換価額で株式に転換することができる権利が付いた債券である。(2020.1-23-2)転換社債型新株予約権付社債は、特定の価格(転換価額)で株式に転換することができる権利が付いた債券である。(2014.9-24-4)
- 適切。デュアルカレンシー債は、払込みと利払いが同じ通貨で、償還は別の通貨で行われる債券です。日本で個人向けに販売されるデュアルカレンシー債であれば、払込みと利払いは日本円で、償還は外貨で行われます。リバース・デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いが円貨で、償還金の支払いが外貨で行われる。(2020.1-23-4)デュアルカレンシー債は、購入代金の払込みおよび利払いの通貨と、償還される通貨が異なる債券である。(2014.9-24-3)
- [不適切]。ゼロ・クーポン債は、利子(クーポン)の支払いがないかわりに、利子相当分が割引され額面金額よりも低い金額で発行される債券です。額面金額で償還されるので、発行価格と額面金額の差が利益となります。割引債とも呼ばれます。ゼロ・クーポン債は、利子(クーポン)の支払いがなく、額面金額よりも低い価格で発行され、額面金額で償還される債券である。(2014.9-24-2)
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