FP2級 2016年1月 実技(FP協会:資産設計)問28

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問28

竜太郎さんは、現在借りている住宅ローンを別の条件の住宅ローンに借り換えることを検討しており、FPの山田さんに相談をした。住宅ローンの借換えに関する山田さんの次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「住宅ローンをより低い金利のものに借り換えることで以後の毎月の返済額を軽減でき、家計の収支を改善できるメリットがあります。」
  2. 「住宅ローンを借り換える場合、登記費用や保証料、金融機関の手数料といった諸費用がかかることを見込んでおく必要があります。」
  3. 「民間の金融機関の住宅ローンに借り換える場合、現在の住宅ローンを組む際に契約した火災保険Cを借換え後も継続できるので、新たに火災保険に入り直す必要はありません。」
  4. 「民間の金融機関の住宅ローンに借り換える場合、現在の住宅ローンを組む際に契約した団体信用生命保険を借換え後も継続できるので、新たに団体信用生命保険に入り直す必要はありません。」

正解 4

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:8.ライフプラン策定上の資金計画

解説

  1. 適切。住宅ローンの借換えとは現在の借入残高分を新たに借入れし、その金額で従前の住宅ローンを完済する方法です。現在よりも低い金利のものに借り換えることで毎月の返済額を軽減することができます。
  2. 適切。住宅ローンの借換えには、司法書士などに支払う抵当権抹消+登記費用や金融機関へ支払う保証料、手数料などの諸費用がかかります。毎月の返済軽減額だけにとらわれず、手数料も含めた返済総額での収支計算が必要です。
  3. 適切。現在の金融機関で住宅ローンを組む際に契約した火災保険は、借換え後も継続することができます。また、借換えをきっかけとして別の火災保険に入り直すこともできます。
  4. [不適切]。現在の住宅ローンを組む際に契約した団体信用生命保険は、借換えの時に終了します。このため借換えに伴い、新たに団体信用生命保険に加入する必要があります。
したがって不適切な記述は[4]です。