FP2級 2016年1月 実技(FP協会:資産設計)問29

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問29

竜太郎さんは、薫さんの大学進学を控えて奨学金や教育ローンに関心をもち、FPの山田さんに質問をした。山田さんが日本学生支援機構の奨学金(第一種・第二種)および日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)について説明する際に使用した下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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  1. (ア)保護者 (イ)決められた募集期間内 (ウ)350万円
  2. (ア)保護者 (イ)1年中いつでも可能 (ウ)300万円
  3. (ア)学生本人 (イ)1年中いつでも可能 (ウ)350万円
  4. (ア)学生本人 (イ)決められた募集期間内 (ウ)300万円

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:8.ライフプラン策定上の資金計画

解説

〔(ア)について〕
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、大学・短期大学・専修学校などで学習する学生・生徒本人が貸付けの対象者となります。学生本人が申込み、債務者として返済していきます。
一方、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)では保護者が申込人になるという違いがあります。

〔(イ)について〕
日本学生支援機構の貸与型奨学金の申込みは、高校3年生のとき予約する「予約採用」と進学後申請する「在学採用」がありますが、申込み時期はどちらも決められた募集期間内に限られます。予約採用は年3回の募集期間が設けられており、遅くても進学する前年度の9月までには申込みを完了する必要があります。
一方、日本政策金融公庫の教育一般貸付の申込みはいつでも可能です。

〔(ウ)について〕
教育一般貸付は、子ども1人当たり原則として350万円以内が一括で貸与されます。また、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院、④海外留学費用として利用する際には、上限450万円となります。
自宅外通学、修業年限5年以上の大学(昼間部)、大学院に範囲が広がったのは2020年度からです。それ以前は海外留学費用のみが450万円でした。したがって[3]の組合せが適切です。
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